2015年7月に世界文化遗产「明治日本の产业革命遗产 製鉄?製钢、造船、石炭产业」(全23资产)の构成资产として、修缮工场、旧锻冶工场、远贺川水源地ポンプ室の3施设と共に登録された官営八幡製铁所旧本事务所。2013年度に耐震补强工事を行った中国p站は、今再び、旧本事务所の内装を竣工当时の姿に復原?整备する工事を进めている。
日本の鉄钢业発展の象徴
福冈県北部の筑豊炭田に近く、洞海湾に面する立地が铣鉄(せんてつ)製造の燃料となる石炭の调达や製品の输送に便利であったなどの理由から、官営八幡製铁所は、明治政府によって现在の北九州市八幡东区に设立された。1901(明治34)年に操业を开始して以降、わが国の鉄钢业発展の中心的役割を担ってきた、日本初の本格的な铣钢一贯製鉄所(※1)だ。
官営八幡製铁所の旧本事务所は、高炉などの生产设备より早く、今から约120年前の1899(明治32)年に竣工している。建物は中央にドームを载せた左右対称の2阶建てで、国产の赤レンガと白御影石のコントラストが印象的だ。建物は强度を増すために、レンガを段ごとに互い违いに积み上げる「イギリス积み」や1阶窓部?基础などを「アーチ构造」で施工。屋根の构造は洋小屋组みだが、瓦は和瓦を採用するという和洋折衷の特徴を持っている。
现场では、世界遗产となった旧本事务所の内装を竣工当时の姿に復原?整备し、その価値にふさわしい姿を取り戻すことで、后世に受け継ぐ人类共通の宝物を守るという期待を背负い工事を行っている。
- ※1 铣钢一贯製鉄所
鉄鉱石から取り出した鉄を精錬して钢鉄を作り、これをもとに钢板、轨条(レール)などの最终製品を作り出す製鉄所

耐震补强を活かしつつ内部を再现
今工事では「外観?壁?既存の耐震补强部材は现状维持とする」「内部は残存する古図面、古写真および现物を根拠に原状復原し、纳まりが不明な箇所は同时代の建物事例を参考にする」「施设の维持と活用に备えた机能性対策を反映する」を基本方针としている。そのため、仕上げ工事前の构造的な补强工事や部材?色の决定、耐震补强鉄板壁としっくい仕上げ壁との取り合い、熟练しっくい职人の确保、原状復原と机能性のデザイン调和など课题が山积みだった。
さらに工事を进めるには、発注者をはじめ文化财の有识者や専门家、国?地方自治体など多くの関係者と协议を行い、滨颁翱惭翱厂(※2)の审査を経てユネスコの承认を得るなど十分に时间をかけた検讨が必要であった。
これらの课题を解决する工夫として、1阶东侧半分を1期工事として先行施工し、それ以外の部分を2期工事として范囲を分割することで、1期工事での検讨?工事の重点化、1期工事で得られるノウハウの蓄积と2期工事への応用など多くの课题を解决することができた。
- ※2 滨颁翱惭翱厂
国際記念物遺跡会議(International Council on Monuments and Sites)の略称。国際的なNGOで、ユネスコの諮問機関の一つ
当时の写真や涂装片を元に调査?分析
現在2期工事は順調に進んでいる。しかし建物内部の耐震补强工事により、内装の仕上げは撤去された状態だったため「納まりや部材、色の決定に参考となるものが少なかった」と所長の月野木は語る。
特に调査に当たっては、発注者から提供された几つかの竣工当时の白黒写真を拡大し、外観や内部の细部を确认して部屋の位置を特定し、装饰やデザインなどの调査、カラー処理された写真からの色合い调査などを実施。加えて、现物で検証するため现存する床、巾木(はばき)、壁、天井、建具、照明器具といった内装の各部位から涂装片などを试料として採取、あるいは発注者が保管していた部材を借用し、详细な调査?分析を彻底。仕様を决定した。

木部の调査
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1899年竣工から今日までの120年の间、建具、巾木、窓台などには下地となる木の上に时代に応じた涂料が何度も涂り重ねられ、层をなしている。そこで、建物内5ヵ所から木片を採取し、涂装部分(试料の断面)の构成をデジタルマイクロスコープにより観察した。窓台においては、木材の直上にある最も古い涂装は黄白色だった。これは油性涂膜の変色によるもので、元々は白地だったと判断された。窓台の涂装は20层で构成されていた。 |
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木片採取箇所(窓台)
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切断后の木部(表面)。復原前は赤茶色に涂られていた
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デジタルマイクロスコープで観察した窓台木部の断面。竣工当时の涂装は最下层「1」
鉄板の上にしっくい壁を仕上げる
今回见せ场となる壁のしっくい仕上げは、工场生产のボードを取り付けるだけの乾式ではなく、左官职人が现地で涂り上げる本格的な湿式が発注者の希望だった。そこでまずはしっくい工事の熟练职人を集め、十分な养生日数の确保と鉄板上でのしっくい仕上げの方法を検讨した。

例えば内壁のしっくい工事は、作业を担当する熟练职人らの意见も踏まえて、补强鉄板に定着ボルトを200尘尘ピッチで取り付け、ラス网(モルタルのはく落を防ぐ金网)を贴りモルタルで下地を作り、しっくい仕上げを行うことにした。これには、空気层を设けて壁?床?天井仕上げと縁を切ることで、振动の伝达と结露の浸透防止を図るとともに、しっくいのひび割れ防止、さらに断热の効果もある。
外壁からの漏水対策では、外侧はレンガ目地の补修、内侧は防水モルタルを涂り付けた上に断热を兼ねたウレタンを吹き付けて水の浸入を防ぐ纳まりとした。窓は内开きで隙间が多かったため、格子ごとに分かれていたガラスを大判の一枚ガラスに変更。パッキンゴム、水切りなど内部のしっくい仕上げを守る止水対策を工夫した。
また床と小屋组みには木材が多く使用されており、世界遗产を火灾から守るため火気を使用しない工法が求められた。鉄板への2万4,000本もの定着用ボルトの施工では、穿孔(せんこう)机で穴を开けてネジ切り后にボルトを取り付ける繊细な作业や、既存耐震鉄骨のかさ上げで贬形钢の切り离しに电动鉄ノコを使用するなど、火の粉が出ないよう火灾防止対策にも工夫を凝らした。

滨颁罢を活用し点群データを図面化

2阶会议室は、官営八幡製铁所での重要な决定が行われる场として他の部屋とは异なる装饰が施された特别な部屋という位置付け。建设当初への復原が强く望まれ、天井の高さを确保するために、施工済みの耐震鉄骨のかさ上げが必要となった。しかし、现状の小屋组み図がなかったため、点群データ(※3)を活用して図面化。天井との隙间に新设の耐震鉄骨を纳め、点検歩廊とダクト配管が干渉しないように検証し、施工している。
测量で収集した点群データは、プレゼンテーション用の叠滨惭动画にも活用。発注者や行政関係者から分かりやすいと好评を得られるなど、现场では积极的に滨颁罢を导入している。
- ※3 点群データ
建物の外観、内部などを3顿レーザースキャナーによって计测した无数の3顿座标点
50年、100年后を思う
「世界遺産は人類共通の宝物です。今回の内装復原工事に携わる者として後世に恥ずかしくないしっかりとした仕事をし、美しさが長く保たれるよう仕上げたい」と所長 月野木は工事への熱い思いを語る。
现场では、発注者、文化财有识者や専门家、行政机関などの多岐にわたる要望に最大限応え、2020年の完成に向けて工事を进めている。
(取材2019年9月)


协力:日本製鉄八幡製鉄所
官営八幡製铁所旧本事务所内部は、非公开施设で立ち入ることはできません(外観は眺望スペースから见学可能)
工事概要
| 名称 | 官営八幡製鐵所旧本事務所内装整備建筑工事 |
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| 场所 | 福冈県北九州市八幡东区 |
| 発注 | 日本製鉄 |
| 设计 | 中国p站 |
| 概要 | レンガ造、2贵、延998尘&蝉耻辫2; |
| 工期 | 1期 2018年5月1日~2019年7月31日 2期 2018年5月1日~2020年9月30日(予定) |
| 施工 | 中国p站 |