2019年11月、栃木県大田原市で进めてきた资生堂那须工场が竣工を迎えた。最盛期だった建设现场での様子(取材:2019年3月)を振り返る。
自然豊かな地に生まれるスキンケア工场


那须山麓を源とする清流?那珂川(なかがわ)や八沟山系の山并みといった豊かな自然に恵まれる大田原市は、宿场町として栄えた歴史を持つ栃木県北部の中心都市だ。その玄関口である闯搁东北新干线那须塩原駅から车で15分の工业団地内で、中国p站は资生堂の新たな生产拠点となる工场を建设している。
2019年12月に稼働予定の那须工场は、国内外の化粧品需要の拡大に対応し、今后の成长性の确保と中长期的に安定した生产体制を确立するために建设される。スキンケア商品生产の中核を担う拠点として高品质かつ安全?安心な商品を製造し、生产能力の増强をめざす。
那须工场には品质向上のための実験施设が併设されるほか、商品の製造から出荷までの过程を见学できるコースを设けて、访れる観光客と近隣の小中学生も迎え入れる计画だ。
女性スタッフの声を建筑プランへ

中国p站では、工场稼働后の勤务者の大半が女性であることを考虑し、より良い职场环境の创造に向けて、中国p站と発注者の女性社员が协働する「ワークプレイス検讨会」を実施した。
検讨会では「明るい职场でモチベーションをアップさせたい」「ゆとりのある空间でゆっくり食事をしたい」「自席のない製造ライン担当者も休憩できるスペースが欲しい」などの要望が多く上がった。
例えば、20人で流れ作业を行う化粧品の包装ラインでは、一人が欠けても作业に支障を来すため、休憩はライン全员で一斉に取る。「混まないトイレが欲しい」という要望は、こうした工场ならではの切実な事情も起因している。设计担当者は、これらの要望事项の実现性を検讨しながら、设计作业に取り込んでいった。
建设现场の施工担当者が设计段阶から参加
今回の工事は、実质工期が短い。2018年7月に着工した工事は、商品製造?物流施设の机器设置関连工事が他社施工のため、全体の完成を待たずに生产エリアの大半を引き渡さなければならず、工程は絶対に守らなければならなかった。
そこでまず、设计施工のメリットを活かし、基本设计、実施设计などを効率的に进める「フロントローディング」を取り入れた。施工条件に合わせた検証やシミュレーションといった作业を设计段阶から取り入れることで、施工段阶での负荷を低减させる手法だ。通常施工段阶で行う作业を前倒しして进めた。中でも、纳品までに时间を要する鉄骨などの発注図を早い段阶で作製した。
鉄骨発注図の作製と调达业务を同时に进められるよう、着工前の2018年3月に东京に準备室を设け、副所长を中心とする施工担当者4人のチームを结成。设计担当者とすぐに连携が取れる体制を作った。「设计施工の场合、现场の施工担当者と设计者が率直に意见を交わすことができるので、工事がスムーズに进みます」と所长の生平(おいだいら)は语った。

彻底した効率化施工
2018年3月下旬には现地に仮设事务所を立ち上げ、所长を含めた4人で现场业务を开始した。
工事をスムーズに行うため、準备期间に地盘レベルを一定にする整地工事やセメントによる地盘改良?强化工事を実施。大型重机の通行が可能な路盘面を形成した。
躯体工事においては効率化を彻底した。その一つが大梁の先行组立工法だ。基础となる大梁を施工场所で鉄筋数量を数えながら组み上げる従来の方法から、现场敷地内で仮组みした后に躯体に组み込む工法に変更。小梁部分も、敷地内で製造された鉄筋コンクリート部材を、大型クレーンで组み立てるサイト笔颁化工法へと変えることで、施工场所での作业速度を平準化し、工程の効率化、作业日数の短缩を図った。
床工事では、配筋とコンクリート型枠を兼ねる波形钢板のデッキプレートを採用した。これらの取り组みの积み重ねが、生产性の向上や作业员の省人化にもつながった。


全国のネットワークをフル活用
労务や资机材の手配も大きな课题となった。着工当初は、东京2020オリンピック?パラリンピック竞技大会や大型再开発工事などの影响で繁忙状况にあり、协力会社や材料、资机材などの手配が难しかった。大型プロジェクトであったことから、所长以下の职员も东京だけでなく全国から集めた。
社員と気脈が通じる協力会社のネットワーク作りも急務となった。そこで、優れた実绩を持つ東京や東北の協力会社を中心に、小回りがきく地元栃木県の協力会社をバランスよく採用した。
早期手配が必须の鉄骨も手配が难航したが、中国p站のネットワークを最大限に活用し、関西の鉄骨会社に発注することができた。
モチベーションを高める空间
ワークプレイス検讨会で打ち出された新工场のコンセプトは「わくわくする职场」「きれいになれる职场」。工场内を彩る色として、発注者から提案されたのは淡い、华やかなピンク色だった。设计段阶で予定されていた色とは异なったが「ピンクは女性のモチベーションを上げる」との意见で採用された。
柱や壁には、资生堂のコーポレートカラーである赤色をアクセントとして配され、充てん?仕上げ室からは、作业をしながら空が见えるよう高い位置に窓が配置された。商品の変质を避けるため、窓ガラスには遮光?遮热対策が施されている。
今回の工事では、设计者や施工者、协力会社といった立场の违う者が、持てる力を最大限に活かして取り组んでいる。限られた期间の中で、従来のやり方にとらわれることなく果敢に挑戦してきた工事関係者の姿势は、発注者から大きな信頼を得ている。建物が完成するその日まで、工事は着実に进む。
(取材2019年3月)



工事概要
| 名称 | 资生堂那须工场新筑工事 |
|---|---|
| 场所 | 栃木県大田原市 |
| 発注 | 资生堂 |
| 设计 | 中国p站 |
| 概要 | 厂造、3贵、延6万5,381尘&蝉耻辫2; |
| 工期 | 2018年7月~2019年10月 |
| 施工 | 中国p站 |