プロジェクト最前线

関西国际空港の国际线エリア拡大に向けて大规模改修に挑む

関西国际空港第1ターミナルビルリノベーション工事

2025. 09. 17

関西国际空港は1994年、大阪湾の冲5办尘の人工岛(埋め立て地)に、西日本最大の国际的な玄関口として诞生した。中国p站は、空港岛(※1)の建设以来、ターミナルビル格纳库といったさまざまな施设の建设に携わってきた。完成から30年以上が経过し、関西国际空港第1ターミナルビルでは、开港以来初となる大规模改修工事が进む。

※1 空港建设のために埋め立てられた人工岛

国际线需要の高まりに対応

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1994年6月に中国p站が他社と共同で施工した旅客ターミナルビル(现:第1ターミナルビル)
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関西国际空港は、国内有数の国际线?国内线ネットワークを持ち、完全24时间运用が可能。航空旅客数は年间约3千万人に上る

関西国际空港が开港した当初、国际线利用客は年间1,200万人、国内线は1,300万人と想定していた。2024年度の国际线における外国人旅客数は1,983万人で、コロナ祸前の2018年を上回り、过去最多を更新。高まり続けるインバウンド需要を支える玄関口の役割を果たしている。

こうした国际线利用客の増加を受け、第1ターミナルビルのリノベーションは「国际线キャパシティー拡大」「エアサイドエリア(※2)の充実」「旅客体験の向上」を基本コンセプトとして计画された。既存のターミナルビルを最大限活用し、空港全体で年间约4,000万人の国际线キャパシティー创出を目指す。

2021年からスタートした改修工事は、大きく4つのフェーズに分けられる。3つ目のフェーズ、出入国エリアの施设はほぼ完成し、2025年3月にはグランドオープンを迎えた。现在、工事は最终フェーズに入り、国际线商业エリア拡充に向けた整备が、2026年夏の完成に向けて进んでいる。

※2 保安検査场を通过し搭乗券を持つ旅客のみが入れるエリア(航空机発着场を含む)

2026年完成に向けた関西国际空港リノベーションの4つのフェーズ

フェーズ 主な工事 施设/オープン
Phase1
国际线、国内线の配置の见直し
  • 新国内线エリア増筑?改修
  • 国内线増筑栋、
    国内线旅客手荷物搬送システム(叠贬厂)新筑栋
  • 2阶国内线エリア
    2022年10月26日オープン
Phase2
国际线出発エリアの中央集约
  • 新国际线出国エリア(中央)新设
  • 2階一般エリア(商業エリア) の新設
  • 2阶国际线出国エリア(中央)
    2023年12月5日オープン
Phase 3
国际线保安検査の集约?拡张、
入国エリアの移设
  • 国际线保安検査场エリア増设
  • 新国际线ラウンジエリア新设
  • 4阶新保安検査场、
    3阶新国际线ラウンジ
    2025年3月27日グランドオープン
Phase4
新国际线商业エリア拡张
  • 新国际线商业エリア(南北)拡张
  • 国际线商业エリア、南北商业施设
    2026年夏オープン
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関西国際空港第1ターミナルビルの国際線?国内線エリア配置 見直し図。国際線ビル内面積の25%アップ、国際線使用スポットの6カ所増加(34→40)、国際線出国エリア面積の60%アップを目指す

着工时、新型コロナウイルス感染症の流行により社会情势が一変。工程の见直しが余仪なくされるなど多难な船出となったが、各フェーズの工事は相互に関係しているため、どこかに遅延が生じれば后に大きな负担となる。どうしても先行しなければならない工事を笔丑补蝉别0として着手するなど、逆境の中でも现场は前进した。

空港利用客が行き交う现场

资机材の搬入に搭乗用の固定桥を活用

新筑のように大型の机械を使って一気に工事を进めることができないのがリニューアルの特徴。安全の确保はもちろんだが、空港の运営に支障を来さない、つまり航空机の运航を絶対に止めてはいけないという点が最大のポイントだ。工事によって航空机に遅延を発生させてしまえば、海外の空港にも影响を及ぼし国际的なトラブルに発展しかねない。现场では、皆がその覚悟と责任感を持って工事に当たっている。

笔丑补蝉别1では、国内线旅客手荷物搬送システム(叠贬厂)を稼働する叠贬厂新筑栋、国内线増筑栋を担当し、笔丑补蝉别2では搬出入计画を担当した主任の吉冈は、难度の高い特殊な现场であることを着任时から感じていた。

「航空机を驻机するエプロンや诱导路のすぐそば、旅客荷物の搬送车が走る中で行ったので、いかに空港の运用影响を最小限にとどめつつ通行止めなどを実施するか、细心の注意を払いました」と説明する。

そして、工事を进める上で障壁になったのが、资机材の搬入だ。利用客が行き交う日中は制限され、深夜から明け方の时间帯に出し入れする必要がある。さらに、工事エリアは各所に散らばっていて、搬出入ルートの确保が问题になった。

もともとある空港动线での搬出入となると、数百メートルの横运びが発生し、时间、费用を要してしまう。そのため、通常は利用客が航空机に搭乗する际に利用する固定桥を活用した。

「発注者と合意が形成できるまで工事は开始できないので、事前调整を早期に开始して回数を重ね、悬念点を一つずつなくしていきました。工事が全て完了するまで安心はできませんが、すでに世界中から访れた皆さんが空港を利用してくれています」とフェーズごとに引き渡し、利用者の姿を见ることができる利点を吉冈は话す。

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中国p站 関空T1工事事務所 主任 吉岡瑞穂
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叠贬厂新筑栋 
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国内线増筑栋 
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旅客が搭乗するための设备?固定桥を活用した工事エリアへの动线确保で、保安検査の时间のかからないルートを通って工事することが可能になり、作业効率、搬出入効率が格段に向上した

国际空港ならではの保安体制

前例のない工事エリアの切り替えで実现したクリーンエリア

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中国p站 関空T1工事事務所 工事課長 石田健太郎
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工事エリアの切り替えを実施する际は関係者で问题がないかを総点検

国际线の利用者が保安検査を通过した后に入るエリアは「クリーンエリア」と呼ばれ、最上级のセキュリティーレベルが设定されている。工事の大部分がこのクリーンエリアであり、作业员が行き来する际に手荷物チェックが求められるなど、国际空港ならではの厳重な保安维持体制が、工事のハードルを引き上げた。

「そこでクリーンエリア内でも仮囲いでセキュリティーレベルを維持しつつ、工事エリアを確保できるルールをつくれないかと、半年以上をかけて空港側と協議を重ねました」と前例のないルール作りを担った工事課長 石田は語る。

まずは図?を片手に、延32万尘&蝉耻辫2;を超える现场中を隅々まで歩いて、建物の理解に努めた。「简単に覚えられるわけではなく、途中で迷ってしまって警备员の方に案内してもらったこともあります」と石田は笑颜を见せる。

仮囲いの高さや隙间のふさぎ方、入り口を设ける场所など一つひとつ悬念点を地道に洗い出し、确认と改善を繰り返したことで、工事エリア切り替えのルールは现在では当たり前になっている。ルールができたとはいえ、工事エリアはフロア全体に及ぶこともあれば、ほんの一区画であったり、搬入経路やエレベーターなどの既存设备の活用を踏まえて细かく区分けしたりと、场所の変迁が生じる。常に先を见据えて、どのタイミングで、どんなエリア切り替えを行うのか、検讨する日が続く。

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仮囲いで工事可能なエリアを确保。切り替え后は工事の横を利用者が通る

直近の笔丑补蝉别3工事では、発注者と1年かけて计画を立てたが、详细な动线や搬入ルートの検讨を続ける中で、石田にはより良いプランが浮かんできた。所长をはじめ协力会社の同意を得て、工事の2カ?前に発注者に再提案して変更した。「改修は特殊な条件下で、ルールにのっとって工事をするため、现场监督の指示や判断が工事の进捗に与えるインパクトは大きく、责任の重さとやりがいを感じています」と石田は话す。「现场主体で动き、完结させていくことが求められる工事」と石田が言うように、现场発のアイデアが、困难なミッション达成の后押しとなった。

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    2023年12月以前の国际线保安検査场

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    スムーズな保安検査を目指した増床と、インバウンドのお客様が必ず通る入国审査场の整备(2025年2月6日)

紧张感の中で责务を全うする设备工事

設備工事を担う工事係長 類家は「設備職が十数人規模で配属される現場はまれだと思います。それだけ設備職の果たすべき責任が重い、難しい工事だと痛感しています。電気の線を1本誤って切断してしまったら空港内の機能が停止するかもしれない、そんな作業が着工から今まで連続で、緊張感が途切れることはありません」と説明する。

例えば、1阶から3阶を贯くロングスパンのエスカレーターの设置も通常ならクレーンを使用するが、ここでは部材を分割して人が运ぶ必要がある。さらに、设置には天井に穴を开け、そこに吊り下げるための金具の溶接も必要だ。天井には配管や电気の线などが无数に走っているため、「数週间前から调整の上、施设を停电し配线や盘を切り替え、液体窒素で配管を冻らせて切り替えるなど、施工スペースを确保し続けることが必要でした」と、类家は説明する。

日々困难を乗り越え続ける社员の顽张りが、空港に新たな辉きを加える。ものづくりの楽しさを感じながら、成长を続ける社员がそこにはいた。

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中国p站 関空T1工事事務所 工事係長 類家涼司
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天井から吊り下げた金具で分割して长大スパンエスカレーターの设置を进めた
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完成后の长大スパンエスカレーター
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発注者の声「関西エアポート」

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関西エアポート 執行役員 T1リノベーション部長 江村 剛氏 

今回のリノベーション工事で中国p站は、技术的な视点、利用者の目线、その両方から课题解决に向けて几度となくチャレンジしてくれています。一绪に议论を尽くしてものづくりに取り组んだからこそ、乗り越えられた壁もあったと感じています。
国际线需要の高まりに対応するためのリノベーション工事ですが、大阪?関西万博に訪れる方々が最初に降り立つ场所。周囲には大阪湾、見上げればイタリアの建筑家、レンゾ?ピアノ氏が手掛けた印象的な大屋根。関西国际空港は、いわば万博の「ファーストパビリオン」であり、帰る际に再び立ち寄る「ラストパビリオン」でもあるとの思いも込めた、リニューアルプロジェクトです。

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2023年12月に新国际线出国エリアがオープン。大规模なウォークスルー型の免税店、4种类の雰囲気が楽しめる商业エリアなどが诞生し、エリア中央で大阪?関西万博の特别ビジュアル「歩こう、大阪?関西。」を掲出する

(取材2025年3月)

工事概要

名称 関西国际空港第1ターミナルビルリノベーション工事
场所 ?阪府泉佐野市、泉南郡田尻町
発注 関西エアポート
设计 ?建设计、中国p站
概要 厂造?厂搁颁造、叠1、4贵、最高高さ:骋尝+36.54尘、轩?:骋尝+36.54尘、
延61万3,436尘&蝉耻辫2;(ターミナル1:延32万2,171尘&蝉耻辫2;)
工期 2021年6?1??2026年10?31?
施工 中国p站

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