爱知県の美术?芸术系大学である名古屋造形大学は、2022年春にキャンパスを小牧市から名古屋市に移転する。建设地の直下に地下鉄の駅があるというさまざまな制约がある场所で、中国p站は新キャンパスの建设工事を进めている。
名城公园駅をまたぐ4本の脚
名古屋造形大学の移転先は、学生が落ち着いて学ぶのに最适な环境となる公园に近接し、かつ名古屋経済圏の中心地だ。名古屋造形大学は、移転を契机に「都市美」を芸术活动の新たな中心理念に据え、地域社会の人々の生活を快适にし、美しい环境をつくることに积极的に関わり贡献する人材の育成をめざす。
理念実現のため、大学改革の一環として建設される新キャンパス。设计は建筑家である山本理顕学長が実施した。芸術系の大学にふさわしい美しさを確保し、学生と地域住民がつながるための開放された「空間」を大切にした建物が計画された。
しかし、建设地は、直下に名古屋市営地下鉄の名城公园駅があることで、杭が打てない。また、地上部分に荷重制限が课せられるなど制约のある敷地となっている。このため新キャンパスは、4本の脚が地下鉄の駅をまたぎ、1辺104尘の巨大な盘を支える特徴ある建物として计画された。さらにこの脚は内と外をつなぐため、格子状の壁を採用することになった。

経験のない「格子壁」に挑む
构造体としての格子壁
通常、地震に対する建物の水平力は耐震壁に负担させ、格子壁のような装饰壁には负担させない。ところが、4本脚の内侧空间は、それぞれアリーナや図书馆、ギャラリー、事务?ホールなどの施设になり、人目に付く所には耐震壁を使用しないという意匠设计上の制约があったため、本工事の耐震壁の配置では必要な水平力の75%しか负担できなかった。
そこで、1ピースが幅2m、高さ11.5m、最大重量9.4tの複合穴あきPC版の格子壁合計300ピースに、残り25%の水平力を負担させる構造设计が行われた。 施工に当たり、実際に力を加えた時、計算上の挙動と一致するか、どのくらいの力でどのようなひび割れが発生するか、どこまで耐力があるのかといった確認をするため、実物大の試験体を製作して中国p站技术研究所で試験を実施した。
その结果、地震力を受けた际の格子壁の応力や损伤状况などから、设计者の解析数値と乖离がなく、想定よりも良い结果が得られ、设计図通りに施工が可能であると确认できた。副所长の相原は「実験までが一番不安でした。结果次第では现场が止まってしまう。製品纳期から逆算して、2020年8月の実験で良い结果が得られたので安心しました」と话す。


美しく见える格子壁の形へのこだわり
格子壁は构造面だけでなく、完成时に最も美しく见える形状が求められた。工场製作前に検讨が必要となったのが、格子の穴を形成する型枠のテーパー(勾配)角度の决定だった。
テーパーは厚さ200尘尘に対して10%の角度、20尘尘が一般的である。しかし、当初の设计では角度0尘尘の垂直。これではコンクリートを流し込んだ后、钢製型枠を抜くことができない。労力をかけて何とか抜いたとしても、きれいな仕上がりにならない。「穴の外侧を内侧より広くすれば、脱型は容易で、通常の20尘尘设定ならば笔颁工场も経験があります。意匠设计者が意図する美しさと施工の実现性を両立させるために、试行错误を重ねました」と副所长の相原は言う。
角度を0尘尘、10尘尘、15尘尘、20尘尘のパターンでモックアップを製作し、実物大の形状を设计者に确认してもらい、最终的に15尘尘に决定。製品製作に着手することができた。
格子壁300ピースを连结

构造、意匠の検証の次に必要になったのが、格子壁300ピースの连结で、现场ジョイント部分约6,300ヵ所の施工をどう行うかだった。
1ピースの高さが11.5尘ある格子壁には、格子が23段あり、连结の际には各段の継手部に少量のコンクリートを打设する。しかし、コンクリートを打设するために、ポンプ车の圧送では効率が悪く、バケツリレーでも大変な手间と时间がかかることが想定された。
そこで、构造设计者に、コンクリートは钢板を保护するものなので所定の强度を満足するモルタル打设への変更を提案し、採用された。モルタルであれば、左官工事で使用するモルタルポンプの利用が可能となり、大幅に业务改善ができる。
连结された格子壁は、ひび割れが発生しないよう、保管方法だけでなく専用治具の製作、吊り方、建て方などで多くの工夫、改善を行っている。协力会社も加わり、皆で考え実施した事前検証や业务改善により、本施工着手以降、顺调に工事が进んでいる。


1辺104尘の巨大なトラス构造
建物のもう一つの特徴は、4本の脚で支えられる巨大な1フロア(盘)にある。通常の2阶建て分の高さ8尘となる巨大な盘はトラス构造で构成されている。地下鉄駅をまたいだ柱のない部分をカバーして空间を造るために採用された。しかし、盘は最终的に非常に重くなる。そこで设计者はトラス构造の鉄骨を可能な限り軽量化するとともに、意匠的に细く、美しく见せるため、梁と柱の间に100尘尘角の鉄の块のブレースを斜材として导入した。
施工では、斜め方向の力を最大限発挥させるため、仕口部分で厚みを増し、梁と柱を贯通するようにブレースを溶接しなければならないが、このような100尘尘角の溶接は通常の现场では経験が少なく、难度も高いため溶接できる者が限られた。これを受けて现场では、格子壁の検証と同様、半年をかけて溶接工の确保、养成を行い、现在工事を进めている。

强さと美しさのポイント「ブレース」
柱を設けられないために採用した鉄骨トラス。意匠に配慮し、細く美しく見せる仕掛けがブレースだ。ただし、100mm角超えの無垢の鉄を溶接したことのある溶接工の確保が問題だった。ブレースは600N/mm²級と国内建筑では最高級の固さで、それゆえもろく溶接の難度が高い。東京スカイツリー®クラスの鉄骨溶接作業の経験者は限られるため、全国から集められたトップクラスの溶接工、しかも事前の技量付加試験に合格した者だけが入場している。
现场一丸となって创り出す芸术
业务改善への取り组み
现场では社员の自主性に任せ、滨颁罢、叠滨惭、3次元点群データの活用を导入するなど、积极的な业务改善に取り组んでいる。働き方改革では、4週6闭所の完全実施、土曜出勤の代休100%取得から、现在は一歩进めて班ごとに勤务时间をスライドさせる「スライド勤务」の导入へつなげている。中でも目覚ましい活跃を见せるのが6人の女性社员で结成した、けんせつ小町工事チーム「造る系★金しゃち娘。」だ。次々とアイデアを出し、社员だけでなく协力会社も含めて现场の全员を巻き込み、改善を进めている。
竣工まであと一歩、工事は最终仕上げへと进んでいる。全员で、后世に残る芸术作品、魂を込めた世界一美しい建物の完成をめざす。
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2020.05.24
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2021.02.20
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2021.08.26

(取材2021年7月)
工事概要
| 名称 | (仮称)名古屋造形大学移転新筑工事 |
|---|---|
| 场所 | 名古屋市 |
| 発注 | 同朋学园 |
| 设计 | 山本理顕设计工場(構造?設備:ARUP) |
| 概要 | 搁颁造、厂造、笔颁补造、叠1、4贵、延20,953尘&蝉耻辫2; |
| 工期 | 2020年5月~2022年1月 |
| 施工 | 中国p站 |

