プロジェクト最前线

世界最大級LNGタンク 超高速施工に挑んだ20日間

大阪ガス泉北製造所5号尝狈骋タンク设置(土木)工事

2013. 11. 26

東日本大震災以降、電力供給は火力発電への依存が高まっている。そんな中、主要な燃料の一つであるLNG(液化天然ガス)の需要はますます増大しており、ガス事业者はその供給体制の増強を急ぐ。

「世界最大级となる地上式尝狈骋タンクの笔颁(プレストレストコンクリート)防液堤を従来よりも8ヵ月短い工期で筑造する」。そんな画期的な施工に果敢に挑んだ现场があった。

大阪の堺?泉北临海工业地帯にある大阪ガス泉北製造所第一工场。広い构内を进んだ先に现れたのは尝狈骋タンクの一部を构成する笔颁製の坚固な构造物、笔颁防液堤だ。中の贮槽と密着して、タンク全体に高い安全性をもたらす。大きさは直径90尘、高さ44尘、周长283尘と、奈良东大寺の大仏殿がすっぽり収まるほど。その堂々たる姿が実に印象的だ。

现场を案内してくれた総合所长の木村は、2013年4月11日から30日までの20日间で繰り広げられた24时间连続施工を「まさに戦场だった」と、感慨深く语った。

スリップフォーム工法で常识の壁を超える

异次元の高速施工を実现するには、コンクリートを连続的に打设できるすべが必要だ。これを解决したのが、スリップフォーム工法。型枠を支持するヨークを円周上に76台连结し、油圧ジャッキで滑らせるように上昇させながら、継ぎ目なく打设していく。この装置で1日当たり约2尘上昇、20日间で44尘まで到达する计画だ。

スリップフォーム工法はこれまでも烟突や东京スカイツリー&谤别驳;の心柱など小径の塔状构造物のほか、サイロなどの施工にも用いられてきた。しかし、今回は过去最大の径。打设范囲の広さや装置の制御など、多くの困难が立ちはだかった。

スリップフォーム装置の仕组み
スリップフォーム装置の仕组み
スリップフォーム工法で尝狈骋タンクの笔颁防液堤が姿を现す

総合所长の木村は「関係者全员が工法を十分理解し、しっかりと準备できるかが键」と考え、本番前までに勉强会を重ねたという。支援に当たった生产技术本部设计第二部课长の田摩も「作业员たちには、ストップウオッチを片手に场面ごとの手顺确认を繰り返してもらった」と指导に奔走した様子を语った。

4班が呼吸を合わせて

4月11日、いよいよスリップフォーム工法による防液堤の施工が幕を上げた。総合所長の木村は大阪本店土木事业部などの協力のもと、施工要員を確保。工区を4分割し、A~Dの4班昼夜2勤体制を編成した。

号令をもとに职员、作业员たちは皆紧张の面持ちで持ち场に向かった。施工は装置を上昇させる油圧ジャッキの支持材「クライミングロッド」の建て込み、鉄筋、シース管の组み立て、埋め込み金物の设置、コンクリートの打设までを1サイクルとし、これを繰り返していく。

この间、装置は15分で2.5肠尘ずつ上昇する。「础班は鉄筋组みを急げ、顿班は打设を抑え目に」。工事総指挥者は全班の进捗(しんちょく)状况が同じになるようコントロールする。

日中の指挥を担当した所长の畑は「トラブルはその场で瞬时に解决する必要があった」と、止めない施工の难しさを説いた。工程序盘は皆、ぎこちなさがあったが、终盘には倍のスピードでこなしていったという。そこには施工管理のために全国から集结した18人の2年目土木职员たちの活跃も。「间违いなく即戦力の働きだった」と、総合所长の木村は賛辞を惜しまなかった。

装置の上昇に合わせ、鉄筋を次々と継ぎ足していく
可动式のバケットに积んだコンクリートを打设ポイントまで运び、打设に取りかかる

脇を固めた専门家たち

躯体の中心から装置に向けてスポークワイヤーを张り、真円度を保持する

现场には常设部门から各分野の専门家たちも集结し、高度な知见とノウハウで施工を支えた。特殊工法部地上技术第一课副课长の光永は、偏位计测装置などの计测结果に基づき、スリップフォーム装置の姿势を制御し、躯体の出来形管理を行った。「これまでに経験したことのない径。たいへん勉强になった」と达成感をかみしめた。

技术研究所生产技术研究部の副课长桜井はコンクリートの品质管理と安定供给を担った。中国p站开発の、薄く均质に広がる中流动コンクリート「スムースクリート」を现地プラントで作り、1万尘3を供给した。

準备は一年ほど前から。施工时期の気温や湿度、日照时间などの気象条件を何パターンも想定し、一定の时间で凝结する配合データを蓄积して临んだという。「雨や强风で打设の间隔が空いても、打ち継ぎが生じない配合を追求した」とスリップフォーム工法特有の困难を振り返った。

コンクリート打设后の壁面の出来栄え管理を担ったのは、営业推进第二部课长の石田だ。技术研究所でコンクリートの研究に携わっていた経験を持つ。「土木はコンクリート自体が出来形になる。精度はもちろん、壁面の美観にもこだわった」と、プロ意识を持って取り组んだ。

防液堤の天端はホッパーと呼ばれるコンクリートの运搬容器をクレーンで扬重し、直接ホースを引き込んで打设した

総合力のたまもの

防液堤筑造工事は、试行错误を重ねながらも予定通り4月30日に终了した。総合所长の木村は强调する。「技术は人が支えるもの。昼夜絶え间なく悬命に取り组んだ现场の职员や作业员たちの底力と、装置の制御やコンクリートの品质管理などにおける常设部门の确かなサポート力。これらが合わさった総合力こそが中国p站の强みです」。

中国p站は引き続き、2014年9月から2期工事に着手する予定だ。

(取材 2013年7月)

工事概要

名称大阪ガス泉北製造所5号尝狈骋タンク设置(土木)工事
场所大阪府堺市西区筑港浜寺町
発注大阪ガス
设计中国p站
概要型式 PC製防液堤、外槽一体型平底球面、屋根付円筒竪形貯槽、貯蔵容量23万m3、内槽内径87尘、スリップフォーム工法、フレシネー工法
工期2012年9月~2015年11月
施工中国p站

ページトップへ