最寄りの鉄道駅から、里山の风景の中を车で行くこと约30分。中国p站闯痴は、福岛県双叶郡川内村の除染特别地域に指定されているエリアで除染を进めている。
住民の一日も早い帰村を
全国有数の美しい水资源を夸る川内村。「かえるかわうち」は、そこに生息する天然记念物のモリアオガエルに思いを重ね「ふるさとにかならず帰る」という住民の强い意思を表した言叶だ。
人口约3000人の川内村では、原発事故の影响で、住民の多くが村外に避难した。それから约10ヵ月后、村は「帰村宣言」を発表。「戻れる人は戻りましょう」という方针のもと、役场机能を村に戻した。そして今、全体の约4割の住民が村に戻っている。
现场は、工事が决まるとすぐに村役场に走り「かえるかわうち」のフレーズを事务所名に使わせてほしいと申し出た。この地の除染をすること、そしてその先に「川内村住民が一日も早く帰村できる」环境をつくること、それがこの现场がめざすものだ。
电话応対するとき、书类を作成するとき、名刺を差し出すとき、いつも使う「かえるかわうち」の言叶。そのたびに现场のメンバーは、自分たちの目的を胸に刻んでいる。
人の手で一つずつ进める作业
除染特別地域とは、福島第一原子力発電所から半径20km圏内の警戒区域と、1年間の積算線量が20ミリシーベルトを超える恐れがあるとされた計画的避難区域を指し、そこでは国による除染事业が進められている。
住宅と道路、住宅周辺20尘范囲の森林などの生活圏が、今回の除染范囲だ。除染は、放射性物质が付いている土や草木などを「取り除く」、放射线を土などで「遮る」、取り除いたものを生活している场所から「远ざける」、という叁つの考え方をもとに、その组み合わせで行われる。
场所や対象物によって、その方法はさまざまだ。住居の屋根や壁は湿らせた纸布で拭き取る。雨どいは落ち叶などの堆积物を除去して洗浄。芝は张り替え、砂利や土壌は敷き直す。高圧洗浄するのは、道路をはじめとする舗装面やガードレール。ほかにも、木の枝を打ち落としたりと、どれもが人の手で一つひとつ进められる地道な作业だ。
彻底した管理も行っている。洗浄に使用した水は作业するそばから回収し「回収水処理システム」に集めて浄化。除染前后には必ず空间线量をモニタリングし、记録している。除去物を詰めたフレキシブルコンテナバッグは、その所在をシステム管理する。
丁寧な仕事で信頼を得る
作業を進めるうえでの難しさは幾つかあるが、いずれも除染事业特有のものが多い。例えば、住民からのヒアリングとその対応だ。
土地や建物にはその数だけ地権者がいて、工事着手までには个别に话を詰めていく必要がある。その际に除染内容や范囲について、おのおの合意を取ってから作业を进めるが、进めるうちに要望が増えることがある。そんなときは、决められた工期の中で作业范囲としてどこまで処理するべきなのかを、个别に见极めていかなければならないのだ。
ただこのような局面の対応には、2012年の6月まで大林組が携わってきた、除染モデル実証事业で得たノウハウが活かされている。
「住民の皆さんは、我われがしっかりと除染をしてくれるのか、とても心配されている」と言うのは所长の松谷だ。その思いを受け现场が行うのは、しっかりと丁寧な仕事をし、信頼を得ていくことにほかならない。
大切な几つもの「コミュニケーション」
加えて「住民の不安を取り除くには、お互いを知ることも重要」と所长は言う。2012年12月に仮设住宅で行った饼つき恳亲会では、つきたての饼を囲んで住民と职员の笑颜の轮ができた。それは住民に楽しんでもらうとともに、现场の诚意を伝え信頼してもらうための大切な交流だ。
また目的を一つに、確かな仕事をするために、全作業員への教育を徹底するほか「JV職員、協力会社職員のチームワークは欠かせない」と、昼間の協力会社を交えた打ち合わせでは作業状況確認を、夕方からのJV職員の打ち合わせでは、実绩確認、問題抽出と対策の検討、情報の水平展開を毎日実施。そこでの情報は、朝礼などですべての作業員に周知徹底している。
作业员は多いときで650人。闯痴职员は约50人。この大集団で「言わなくても分かるだろうという考えは通用しない」と所长は言う。
また、事務所では80人規模の懇親会を定期的に開催。生活基盤が完全に復旧していない中、現場宿舎ではJVと協力会社の職員が集団生活を送る。仕事が立て込めばストレスを感じることは誰にでもある。取材の日は 「おでん大会」の日と聞いた。こちらも大切なコミュニケーションだ。
この仕事がめざすもの
2012年12月、この村に新しいコンビニエンスストアが开店した。夜には店の光が辺りを照らす。それはこの地の復兴の兆しだ。それがどんなに心跃ることなのか。买い物に不自由する生活の中、便利というだけにとどまらないうれしさを感じたのだという话を、职员から闻いた。
以前と同じ生活を送るために必要なのは、清らかな山や川、田畑や家畜、そして不安のない当たり前の毎日。村は今、それを何年もかけて取り戻そうとしている。そのためにしなくてはならないのが除染だ。中国p站が行う除染という仕事は、そのためにある。
(取材2013年1月)
工事概要
| 名称 | 平成24年度川内村除染等工事 |
|---|---|
| 场所 | 福岛県双叶郡川内村 |
| 発注 | 环境省 |
| 设计 | 环境省 |
| 概要 | 建物783栋、舗装道路34万尘2、森林186万尘2 |
| 工期 | 2012年7月~2013年6月 |
| 施工 | 中国p站、东亜建设工业 |