最高の跃动を生み出す世界基準の水泳场

#15 东京アクアティクスセンター

东京都江东区の海上公园?辰巳の森海浜公园にある东京アクアティクスセンターは、国际基準のプールを3つ有する施设です。2021年に开催された东京2020大会において、约1万5,000席の観客席を有する水泳竞技会场として利用されました。その后、席数を3分の1に减らすなどの改修工事を経て、现在は国内外のトップレベルの大会から市民利用まで幅広く利用できる「水泳の圣地」として利用されています。

「最高の竞技环境」「最高の観覧环境」を目指した东京アクアティクスセンターの设计や、施工効率を上げるために挑戦した大屋根の建设方法をご绍介します。

斜めの柱が特徴的なインパクトのある外観(东京2020大会时)
东京アクアティクスセンターの周辺には、市民のレクリエーションからトップアスリートによる竞技まで幅広く利用されるスポーツ施设が集积する

东京2020大会から国内大会规模へ、そしてまた将来の国际大会を见据えた计画

東京2020大会開催時には約1万5,000 席の客席を設け、多くの観客を収容して盛り上がりを見せた東京アクアティクスセンター。計画当初から、大会終了後には国内の通常大会に必要な約5,000 席に改修(※1)する前提で設計しました。

  • ※1  東京2020大会時は多くの観客来場を見込み、仮設席と合わせて計画。大会後は実用面や維持管理面を考慮し、日常的な利用や国内大会開催時に適した水泳場の規模である約5,000席とした
  • 2020年の竣工时には仮设席含めて15,000席を有する
  • 仮设席を撤去して生まれたスペースは、选手の待机スペースなどとして有効活用

改修时に撤去された仮设観客席约10,000席は、再利用されています。改修后のスタンド上部は、通常の国内大会では选手待机エリアとして利用できる计画としています。

また、国际基準に适合したこの竞技用プールは、利用者层に応じて最适な使い方ができるよう、水深や水路の长さが调整可能な仕様になっています。

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最新の技术と知见を结集し、最高の竞技环境?観戦环境を実现

国内外トップレベル大会に出场するアスリートが最高のパフォーマンスを発挥でき、観客は兴奋し、放送を通して世界中が热狂する――そのような环境を実现するため、照明?音响计画に知力を尽くしました。

アスリートのパフォーマンスを世界に届ける照明计画

照明のエイミング(照射する向き)をシミュレーションし、照明器具を分散配置したことで、どの部分を切り取っても国际放送の高い基準に対応できる十分な明るさを确保しました。トップアスリートが集中力を阻害されずに最高のパフォーマンスを発挥できる、まぶしさを抑制した照明计画となっています。

メインアリーナ竞技照明配置?エイミングシミュレーション

「迫力」と「明瞭さ」を両立する竞技音响计画

竞技运営で重要なアナウンスや音楽をアスリートと観客に确実に届けるためには、明瞭な音环境が重要です。

天井や壁などに吸音性能の高い仕上げ材を选定したことで、アリーナ内の残响时间(音が鸣った后にその音が消えるまでの时间)を、国际水泳连盟が定める基準である3秒以内に収めました。さらに、优れた性能のスピーカーの选定と配置、照明と同様にエイミングシミュレーションを行うことで、高い明瞭度を确保した音响环境を実现しました。

吸音性能を有するメインアリーナ天井パネル(东京2020大会时) (撮影:千叶顕弥)

安全性?デザイン性?合理性を兼ね备えた构造计画

アスリートと観客が一体となる无柱の大空间と施设を守る大屋根

无柱の大空间では観客の视线が遮られない(东京2020大会时) (撮影:千叶顕弥)

メインアリーナを覆う大屋根は、4隅のメガ柱(约5尘×5尘)のみで支持し、无柱の大空间を実现しています。メガ柱の上部で大屋根を免震化し、地震时には下部构造に対して大屋根がマスダンパー(制振装置)として机能することで、施设全体の安全性を向上させました。

約160m×130m、約7,000t の大屋根は4隅のメガ柱が支えている
免震装置とオイルダンパーが大屋根の揺れを抑える

大屋根には竞技用の照明や音响设备などのさまざまな吊り物が设置されていますが、免震化によって横方向の揺れを低减し、オイルダンパーが风や地震による上下方向の揺れを抑制することで、吊り物の安全性を高めています。

観客席スタンドを支持しつつ、外装に奥行きと繊细さを与える外周の斜め柱

スタンド架构断面

観客席スタンドを支える外周の斜め柱は、周辺景観への圧迫感の低减を図るため、幅の细い被覆コンクリート鉄骨柱を採用しました。外周柱は、大屋根を支える机能を外すことで、繊细な外装表现を可能にしました。

建物を优しく包むような极细の外周柱は日本らしい竹林を想起させるデザイン

多湿空间における耐久性と上部歩行者の歩行振动に配虑したサブプール屋根架构

メインアリーナ?サブアリーナ断面。南侧の大阶段(右)からつながるサブアリーナ上部は、観客のメインアプローチ动线となっている

サブアリーナ屋根上部の歩行振动に配虑し、鉄骨造ではなく刚性の大きなコンクリート梁を採用しました。また、プールならではの湿気や塩素に対する耐久性、上部のメンテナンス性に配虑し、内装材や涂装仕上げがなく、构造体を见せる设计としています。

サブアリーナ上部にはプレキャストコンクリートの梁が露出する(撮影:千叶顕弥)

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建设时の作业环境を确保した大屋根リフトアップ工法

大屋根をリフトアップした后、屋根下の空间は雨や日射から守られた作业空间となった

メインアリーナの大屋根は、地上部で組み立てた後、4 本のメガ柱の上から油圧ジャッキで吊り上げて所定の高さに据え付ける「リフトアップ工法」で施工しました。

  • リフトアップ后に自重でたわむことを计算して上に反った形とし、地上で安全に组み立て
  • リフトアップする途中で大型映像装置を设置し、装置ごとリフトアップする
  • 约25尘リフトアップした后、免震装置を设置して定着させる

大屋根設置時には4 本のメガ柱上の免震積層ゴムに均等に荷重をかける繊細な施工が求められました。

屋根架构のたわみによって生じる倾きを设置时に调整?解消できるよう、屋根と免震积层ゴムとの接続部は「球座」型を採用し、慎重に计测?监视しながら施工しました。

免震积层ゴム断面(球座まわり)
東京アクアティクスセンター 建設の様子(タイムラプス) (動画再生時間:3分10秒)

省エネルギー?创エネルギー技术を採用し、环境に配虑した水泳场

屋内水泳场は、多くの観客とアスリートが集まる竞技大会时と観客のいない一般利用时とで热负荷の差が大きく、なおかつ、一年を通してプール加温?床暖房?给汤などの加热要求があり、特に暖房を使用する冬季は热负荷が大きい施设です。

東京アクアティクスセンターでは、地中熱や太陽熱、CGS (ガスコージェネレーションシステム:発電時に発生する排熱を活用し、エネルギーを有効利用するシステム)排熱といった再生可能エネルギーや未利用エネルギーを積極的に活用し、電気やガスと組み合わせたシステムを採用することで、合理的にエネルギーを利用できる計画としました。

観客席?プールサイド空调フロー図

観客席は、冷房?暖房の切り替えに合わせて2阶?3阶の吹き出しと吸い込みを切り替える、合理的な床吹き出し空调を採用しました。


一方プールサイドは、均一な気流とするため、壁から吹き出してプール际の排水侧沟から还気を吸い込む方式を採用しています。プールの水に含まれる塩素を排水する侧沟から効率的に回収することで、アスリートファーストに配虑するとともに、金属部の腐食を抑制する计画です。

世界中に日本らしさを発信する「和」のモチーフを展开

东京2020大会をはじめとする国际大会において日本らしさを世界に発信するため、外観やメインアリーナ天井、エントランスなどの各所には、「和」を意识したデザインモチーフを採用しました。

1阶メインエントランス。折り纸と波をモチーフにした天井
2阶エントランス。和柄の矢絣(やがすり)をイメージした天井(撮影:千叶顕弥)
メインアリーナ。メインエントランスと同様に折り纸をイメージした膜天井(东京2020大会时) (撮影:千叶顕弥)

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最高高さ10mのダイビングプール 飛込台(撮影:千葉顕弥)
公园と屋上広场をつなぐ南侧大阶段。スロープと一体的な计画とすることでバリアフリーに配虑した(东京2020大会时)
屋上広场